ANAアップグレードポイントについて
陸マイラーの皆さんが目指しているANAプレミアムメンバー。
プレミアムメンバーのみのサービスにはいろいろとありますが、
その中にアップグレードポイントというものがあります。
- アップグレードポイントとは
- どうやったらアップグレードポイントを貰える？
- SFC会員だけのボーナスアップグレードポイント
- アップグレードポイント獲得シチュエーションを考えてみる
- アップグレードポイントの使い道
- アップグレードポイントの価値
- まとめ
アップグレードポイントとは
1月～12月のANAグループ運行便の利用で獲得したプレミアムポイント数に応じ、
ANAから翌年度のプレミアムメンバーにプレゼントされる、
特別なボーナスポイントです。
座席クラスのアップグレードやラウンジの利用など、空の旅をより豊かにできます。
利用期限は4月1日～翌年3月31日の1年間。
未使用のアップグレードポイントがあっても、次年度に持ち越すことはできません。
どうやったらアップグレードポイントを貰える？
上記の通り、前年度にANAグループ便に搭乗すればプレゼントされます。
ただし、対象者はプレミアムメンバーのみ。
そう、例え前年度にたくさん飛行機に搭乗していても、
プレミアムメンバーでないとアップグレードポイントは付与されません。
プレミアムメンバーにはダイヤモンド，プラチナ，ブロンズに加え、
スーパーフライヤーズ（以下SFC）も含まれます。
付与されるポイント数は下図の通り。
例えば、SFC資格＝プラチナステータスを獲得するSFC修行時。
前年度のプレミアムポイント実績は最低でも50,000PP、
うちANAグループ運航便が25,000PP以上になっています。
後者が25,000PPきっちりで修行を終えた場合、例え修行時にはANA平会員だとしても
翌年度はプラチナのプレミアムメンバーになっているため
25,000PP分＝8アップグレードポイントが付与されます。
SFC会員だけのボーナスアップグレードポイント
また、SFC会員に加えダイヤモンド，プラチナ，ブロンズメンバーであれば
上記の前年度プレミアムポイント分に加え、
さらに一律4ポイントのプレゼントがあります。
公式には下記文章の記載。
スーパーフライヤーズ会員のお客様
「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、「ブロンズサービス」メンバーかつスーパーフライヤーズ会員のお客様には、ANAグループ運航便のご利用に応じて獲得されたポイントに加え、さらに一律4ポイントをプレゼントいたします。
ここをさっと流し読みして、てっきり
『SFC会員は毎年自動的に4ポイントアップグレードポイントが貰える』
と勘違いしてました汗
アップグレードポイント獲得シチュエーションを考えてみる
上記までの話を整理してポイント獲得シチュエーションを考えてみます。
◆ANA平会員の場合
自力で、最低でもブロンズステータスまで到達しなければ
翌年度アップグレードポイントの付与はありません。
ブロンズ以上に到達できれば、
翌年度に4ポイント以上のアップグレードポイントが付与されます。
◆SFC会員を除くプレミアムメンバーの場合
プレミアムポイントが加算されるANAグループ運行便に1度でも搭乗すれば
翌年度アップグレードポイントの付与があります。
ただし、マイル特典の特典航空券の場合はプレミアムポイントが加算されないため、
前年度に特典航空券分だけの搭乗でプレミアムポイントが0の場合は
翌年度アップグレードポイントの付与はありません。
◆SFC会員の場合
こちらもプレミアムポイントが加算されるANAグループ運行便に1度でも搭乗すれば
翌年度アップグレードポイントの付与があります。
特典航空券の注意点についても同様です。
さらに、ブロンズ以上に到達できれば一律4ポイントのボーナスがあります。
◆SFC家族会員の場合
特殊な場合ですが、実は、扱いはANA平会員と同じです。
自力で、最低でもブロンズステータスまで到達しなければ
翌年度アップグレードポイントの付与はありません。
また、例えブロンズ以上に到達したとしても一律4ポイントのボーナスはありません。
SFC家族会員はSFC特典が使えるANA平会員、てことみたいですね。
◆SFC会員かつプレミアムメンバーの場合
『この組み合わせ、何か特別なことがあるんじゃないか・・・ﾄﾞｷﾄﾞｷ』
と思っちゃいますが、上記SFC会員の場合と同じです。
んー、残念！
アップグレードポイントの使い道
3通りの用途があります。
①座席クラスのアップグレード
②ラウンジの利用
③ANA SKYコインへの交換
この中で最も使用頻度が高いのは①・・・なのかなぁ。
期限切れ前の駆け込み寺的な使い方で③も多い気もしますが。。。
①座席クラスのアップグレード
国内線は普通席→プレミアムクラス、
国際線はエコノミー→ビジネスクラス，ファーストクラスへアップグレードできます。
国内線の場合、必要なポイントは一律4ポイント。
対象路線，予約時の運賃はなんであれ、
プレミアムクラスが設定してある路線であればどれでもアップグレード可能。
ただし！
出発当日に、空港（カウンターor自動チェックイン機）で、
プレミアムクラスに空きがあればの話です。
また、以前話題に取り上げましたが、
アップグレードポイントで当日アップグレードした場合、
マイル，プレミアムポイントは予約時の運賃に準じて計算されるため、ご注意。
対して国際線の場合は、
路線，アップグレードしたい座席グレードにより分けられています。
最小6ポイントから20ポイントまで※。
また、エコノミーからファーストにアップグレードはできません。
※ユナイテッド航空便であれば4ポイントから可能
国内線と異なるのは、
・搭乗日の355日前～搭乗便出発時刻の24時間前までの事前予約が可能
アップグレードの要件が整った場合に限り、当日空港でも可能
・対象になる予約クラスの場合に限り、アップグレード可能
の点。
この2つ目が割とクセモノです。
アップグレード可能な予約クラスは下表。
| 旅程開始エリア | プレミアムエコノミー・エコノミー →ビジネス |
ビジネス→ファースト |
| 日本地区旅程開始 | G／E／Y／B／M／U クラス | J／C／D／Z ※「P」は対象外 |
| 日本地区以外の旅程開始 | G／E／Y／B／M／U／H クラス | J／C／D／Z ※「P」は対象外 |
イチ旅行者の考えとしては、
『安い運賃で予約して、ポイントでアップグレードして快適な旅を・・・』
なのは間違いないと思いますが、
実は、ツアーなどの安い航空券だとアップグレード対象に入りません。
アップグレード可能な運賃を狙うと、実は思ったより高い。
ビジネスの安い運賃探した方が良いんじゃないかと思うくらい。
ただし、ダイヤモンドメンバーのみ、出発当日に空席があり、
アップグレードの要件が整った場合に限り、
対象外の予約クラスでも2倍のアップグレードポイント利用でアップグレード可能です。
②ラウンジの利用
各空港のラウンジ入室にポイントが使えます。
場所，シチュエーションによりますが、必要ポイントは2～4ポイント。
国内線の場合、利用できるラウンジはANA LOUNGEです。
ダイヤモンドメンバーの同行時限定で、ANA SUITE LOUNGEにも入室できます。
詳細は下記ページをご覧ください。
③ANA SKYコインへの交換
最終手段的な使い道です。
ポイントの期限が切れる3/31時点でまだアップグレードポイントが残っていたら
忘れないようにやっておくレベル。
1アップグレードポイントを1,000コインに交換できます。
つまり、1アップグレードポイント＝1,000円相当換算。
コインは1コイン＝1円として航空券やツアーの支払いに充当することができます。
この後に述べますが、この方法が一番モッタイナイのではないかなぁと思います。
ポイント余ってるけど飛行機に乗る予定もないし・・・
なんて場合にだけ選択する方法かな。
アップグレードポイントの価値
『アップグレードポイントをどう使うか？』により価値が大きく変わります。
国内線の座席アップグレードであれば9,000円＝4ポイント、
1ポイント＝2,250円相当。
コインへの交換の場合は1ポイント＝1,000円相当です。
ここで既に差が大きく開いています。
最も価値が高まるのは、国際線の座席アップグレードです。
例えば、名古屋⇔ロサンゼルス間の
座席アップグレードが可能なBasicPlusのエコノミーが238,760円、
ValuePlusのビジネスが627,760円。
上記金額は往復2便をアップグレードする場合のため、
差額389,000円＝10×2ポイント、1ポイント＝19,450円相当。
パッと調べただけの金額ですので、多少上下すると思いますが
それでもこれだけの価値の差が出るようです。
これは是非とも国際線アップグレード用に使いたいですよね。
まとめ
プレミアムメンバーだけの特典、アップグレードポイント。
使い方次第でその価値に大きな差が出てきます。
ポイントの期限は1年間。熟考した上で計画的に使っていかなければ
最終的にモッタイナイことになってしまいます。
何はともあれ、まずはプレミアムメンバーを目指すことから始めましょう！
